噛み合わせについて
噛み合わせ(咬み合わせ)の大切さ
食事や発音だけではなく、姿勢の維持、運動能力や集中力を高める、高齢者の認知症予防等々、噛み合わせが及ぼす影響について、近年様々な事が明らかになっております。驚かれるかも知れませんが、歯並びが綺麗で幼い頃から虫歯が一本もない方でも、噛み合わせが不調和で重度の顎関節症になる場合があります。これは歯の形と並びが整っているように見えても、お口を閉じた時の上下の歯が接触する位置関係や噛みながらお口を動かした時の接触関係が調和していないと、ストレス時の強い食い縛りや歯軋り等で顎の関節(顎関節)やお口を動かすための筋肉に負担がかかり、知らず知らずのうちに噛み合わせが悪くなってしまうという事です。
では良い噛み合わせとはどのような噛み合わせでしょう?良い噛み合わせとは、左右両方の顎関節の動きを妨げることなく、それらを動かす筋肉のバランスがとれている状態で、万一、食い縛りや歯軋りを行っても顎関節に負担をかけない歯の接触関係を有する噛み合わせを言います。簡単に言うと、顎関節の動きが正常で、食べるための筋肉に痛いところが無く、日常の大小様々なストレス時にも顎関節に負担のかからない歯並び(歯の形)である事です。
私たちは両耳の手前にある顎関節の動きや、噛むための筋肉に圧痛がないかを確認させていただき、お一人お一人異なる噛み合わせを重視しながら診療を進めております。